電子の雑煮

レポートが苦手な大学生です。苦手を克服するためにレポートを公開したいと思います。

自分が今までに見た映画を雑に振り返る。

夜寝れないときに、今まで自分が見てきた映画の感想を思い出して簡単なメモを作ってたので供養しときます。映画初心者なのでお手柔らかにお願いします。一応公開年順です。おすすめの映画があればどうぞ教えてください。

☆特に気に入った5本。人情モノ大好きかお前?

・『トゥルーマンショー』(1998)…最高。一番好きな映画かも。心理学的な比喩が混じっている気がする。トゥルーマンは同じ挨拶を繰り返す。挨拶の意味はだんだんとすり替わる。自分の日常が崩壊したとき、彼はいつもの挨拶をして「スタジオ」を去る。何が起きようとも、自らを肯定する強さ。彼は本当の意味で「スター」になる。しかしまた一方で、彼は消費されるものでしかなく、多くの人々にとっては感動的なドラマで終わる。最後にチャンネルを変える人々。消費への批判。

 

・『ターミナル』(2004)…良作。スピルバーグ侮るなかれという感じ。宗教的モチーフがある気がする。空港内は一つの「小さな世界」。彼は右も左も分からずにここに放り出され、戸惑いながらも適合していく。最終的に、彼は大きな世界へと生まれ直す。動機は何でもいい。むしろ小さな、それでいて高邁な願い。ささやかな願いの美しさは素晴らしい。

 

・『落下の王国』(2006)…良作。作者は綺麗な世界遺産をカメラに収めたかっただけのような気もするけれど、それ以上の深みを生み出している作品。映像が我々に与えてくれる勇気。降りかかる死を乗り越えて、何度でも生を肯定せよ。スタントマンを讃えよ。

 

・『最強のふたり』(2011)…最高。文化と人種の差を超える。健常者の生活とケアの差異を描く。人間らしさを損なわぬ介護。

 

・『スペシャルズ』(2019)…最高。『最強のふたり』の監督の最新作だけど、日本だとあまりやってなかったかも。なので一番布教したい作品でもある。どうやって障害者の役作りをしたのかが気になる。まードチャクソに泣いた。人間ってすごい。ヒューマニズムの極致。

 

☆名作とされている作品たち。一部理解できなかったので詳しい方教えてください。

・『2001年宇宙の旅』(1968)…意味不明。ここから全てのSFが始まったんだなという点ではすごい。

 

・『ゴッドファーザー』(1972)…何が面白いのかわからんかった。しかも長い。家父長制キッツという感想しか抱けなかった。人の縁を重要視するイタリアの家族観は、日本のそれとそっくりで、歴史的事情としては面白いと思った(すぐにでも消えてほしい文化ではあるが)。ジョジョ5部のおかげ。

 

・『スタンドバイミー』(1986)…あんまり面白くなかった。懐古趣味。MOTHERとポケモンのおかげ。原作スティーブン・キングってマジ?

 

・『ダンスウィズウルブズ』(1990)…まあまあ。異なる文化を理解しようとする監督の姿勢はよいと思う。ただ、ヒロインが結局白人だったり、別のインディアンコミュニティを悪として描いてる点はうーんという感じ。あと結末が悲惨な気しかしなくて(歴史的には確かに悲惨かもしれないけど)、視聴後はちょっとモヤる。

 

・『ショーシャンクの空に』(1994)…最高。どんな状況下でも希望を持っていたいという気持ちになる作品。もし自分が彼だったとして、下水道500メートルを下りきれるだろうかという想像が脳裏にチラつく(無理だ~)。これと『スタンドバイミー』は同じ短編に収録されているらしい(本作のテーマは「春」で、スタンドバイミーは「秋」)。

 

・『戦場のピアニスト』(2002)…良作。正直自分からするとゲルマン人ユダヤ人の区別が分からない(特にひげがない場合)のでそこにビビったという与太話。しんどい作品ですが、一見の価値あります。

 

・『ダークナイト』(2008)…良作。モチーフに相当凝ってる気がする。考察が捗る映画。ヒロインが主人公の足枷にしかなってないとことかはちょっと不満。

 

・『インビクタス/負けざる者たち』(2009)…良作。マンデラ大統領の白人との和解を描いた作品。面白くないかもしれないけど、むしろこういうのは美化しすぎてもいけない気がする。融和の物語は基本、強者からしか語りえないので。むしろ今のご時世だと、不満を抱く人たちのほうが多いかもしれない。

 

・『インセプション』(2010)…まあまあ。主人公の男が未練がましくて見てられない。映像や構成は凝ってる。

 

・『レ・ミゼラブル』(2012)…微妙。ミュージカルの歌はよかったけど、それ以外何を楽しめばいいのかよく分からなかった。ジャンは結局、養子の娘のために生きたいの?皆のために献身して生きたいの?献身の実際描写が少ないから、ジャンがいい人だというのが分かりづらい。要はキャラの行動の心理が全然読めない。もっと端的に描いて欲しいと思ってしまう。

 

・『万引き家族』(2018)…良作。くだらなくもあるし、切実でもある。人間の愚かさとたくましさを感じる作品。避妊をしっかりして、安易に子どもを産まないようにしよう!これぐらいしか言えない。

 

・『ジョーカー』(2019)…言わずと知れた名作。面白かったけど考察サイト色々回って意見を集めてしまったので、自分らしい意見は書けないと思われ。でもそれぐらい考察のしがいがある映画。

 

・『パラサイト』(2019)…良作。こちらも貧乏がテーマ。でも展開がダイナミックで、話がポンポン進む。見ていて飽きない。途中もオチも相当しんどいけど、この堪える感覚こそ監督が伝えたいことだと思う。もっと「わきまえず」に生きようと思った。あと監督がおすすめしてた白黒バージョンも見たい。

 

☆エンタメ枠。軽く見れるってことも大事っすよね。

 

・『マトリックス』(1999)…王道すぎてあんまり。なんかもっと哲学的な作品かと思ってた。チャチなカンフーすき。敵のおっさん(エージェント・スミス)の演技がいい味してる。

 

・『シックスセンス』(1999)…良作。ホラーとお涙頂戴のバランスがいい。「オチを調べないで!」と頼むだけのことはある。

 

・『イップマン 序章』(2008)…カンフー映画独特の動きすき。淫夢御用達の知将MURが出てくる作品はこれね。大日本帝国が悪役なのは事実ダルォォン!?人気で三作作られたけど、どれも見どころさんたっぷりでいいゾ~これ。

 

・『ベストキッド』(2010)…カンフー映画初心者でも見やすい王道作品。リブートだけどいい感じにブラッシュアップされてて、バランスのいい作品になってると思いやす。

 

・『シン・ゴジラ』(2016)…良作。邦画にも歴史ありなのね~と感心した作品。蒲田くんの気持ち悪さすき。石原さとみのガバガバ演技も一周回ってすき。現実の官僚の皆さんもこれくらい有能だったらいいわねという感じ。

 

・『search/サーチ』(2018)…まあまあ。映像の工夫がよかった。パパの演技と行動がちょっとつんのめりすぎて息苦しさはあったかも。