電子の雑煮

レポートが苦手な大学生です。苦手を克服するためにレポートを公開したいと思います。

いよわ『バベル』(2023)についての考察

www.nicovideo.jp w.atwiki.jp ・いよわさんの『バベル』(2023)という作品を聞いてみたところ、非常に感動して色々考察を試みてしまいました。その考察の殴り書きが貯まったので公開してみます。拙い内容かもしれませんが、同様に想像力を搔き立てられた方が…

哲学史のススメ

〈はじめに〉 〈本の紹介〉 〈本の選び方〉 〈おすすめの出版社リスト〉 〈参考文献〉 〈はじめに〉 この記事では、哲学に興味を持った方が最初に読むのにおすすめの本の紹介をします。下記の哲学史の本たちは、ある程度の専門家が書いている本の中で、堅苦…

『熱異常』考察(書きかけ)

www.nicovideo.jp 総評 ・『熱異常』(作詞・作曲・編曲いよわ)があまりに自分に刺さってしまい、クソデカ感情をどうしたらいいのか分からなかったので、歌詞考察を試みていました。まだ書きかけなのですが、試験的に公開してみます。お見苦しい限りなので…

中世荘園制の成立について

荘園とは、古代・中世を通じて存在した私的土地所有の一形態である。だが荘園は、単なる私的土地所有にとどまらない公的・国家的性格を有しており、中世の土地制度を構成する荘園と公領は、異質で対立していると見るよりも、共通する部分が多くあるものと見…

『ヨーガ・スートラ』について

〈序論〉 本稿では、『ヨーガ・スートラ』の要約・解説を行う。本文献を教典とするヨーガ学派は、サーンキヤ学派と兄弟的な関係にある。そのため1章でサーンキヤ学派について概説したのち、『ヨーガ・スートラ』の説明に入る。ただし、サーンキヤ学派の主要…

ポスト・スターリン期における権力闘争と「雪どけ」

1.序論 2.スターリンの死 3.集団指導体制の確立、諸幹部の様相 4.「雪どけ」の時代 5.フルシチョフの攻勢 6.結論 〈参考文献〉 1.序論 本稿は、スターリンが亡くなった後のソ連において、政治や社会がどのように変化していったのかを検討するためのレポート…

『モナドロジー』における自由意志の存在について

2年生の時に作ったレポートなのですが、2年ぐらい放ってしまいました。結構頑張って作った記憶があるので、読んでいただけると泣いて喜びます。 1.序論 2.基本的概念の確認 3.自由意志について 4.可能世界の検討と最善世界の選択 5.結論 〈参考文献〉 1.序論…

トルコの地誌を描く ―様々な歴史が溶け込む地域の特徴と課題―

1. 序論 2. トルコの基本情報 3. トルコの気候、地形 4. トルコの歴史 5. トルコという地域が抱える問題 —「クルド人問題」と「ゲジェコンドゥ」について 6. 問題の解決のために 7. 結論 〈参考文献〉 1. 序論 本稿は、トルコの地誌を描くことを目的としたレ…

『メタ倫理学入門』読書ノート

珍しくある程度ちゃんと読書ノートを書き残していた本を見つけ出したので、参考というか(悪い)例として共有してみようと思います(むしろこれを見た方がどういう読書ノートを付けてるのか教えて欲しいです)。本書は立場が非常に多いので、後ろの方には、この…

『 l may fall』 和訳

今日は、私が大好きな作品、『RWBY』の作中歌、『I may fall』の和訳を紹介したいと思います。訳自体は、受験生のころに英語の勉強と称してやってました。なのでガバガバです。全然分かってません。英語が得意な方、ぜひ『RWBY』を見て私に英語を教えてくだ…

ソ連における農民について

1.序論 本稿は、第二次世界大戦以前までのソ連において、農民がどのような役割を担ったのかを検討することを目的としたレポートである。したがって本論においては、それぞれの時代における農民の状況と、それに関わる政治的動向を追いながら、ロシア帝国時代…

京戸について

本稿は、古代日本の都城と住民について述べることを目的としたものである。そのためにまずは、古代日本の都が都城制に至るまでの過程を述べる。4世紀~7世紀後半までは、天皇の代替わりごと、あるいは天皇の指示によって遷都が行われてきた。そのため、宮(天…

『バガヴァッド・ギーター』におけるヨーガについて

1.序論 現代においては、ヨーガとはもっぱらスポーツや健康法としての意味が強いが、本来はもっと多義的な意味を持つ言葉である。現代の意味と本来の意味の区別を付けるために、筆者は今回、『バガヴァッド・ギーター』(以下『ギーター』)におけるヨーガの…

『ジェンダー・トラブル』2章3節 読書会レジュメ

本文章は、海外PhDのショライさん(@phd_arai)主催の『ジェンダー・トラブル』読書会のために作成したレジュメである。ここでは自分が担当している2章3節「フロイト、およびジェンダーのメランコリー」について取り扱う。この節は、バトラーによるジェンダー…

自分が今までに見た映画を雑に振り返る。

夜寝れないときに、今まで自分が見てきた映画の感想を思い出して簡単なメモを作ってたので供養しときます。映画初心者なのでお手柔らかにお願いします。一応公開年順です。おすすめの映画があればどうぞ教えてください。 ☆特に気に入った5本。人情モノ大好き…

これからのシモーヌ・ヴェイユとフェミニズムのために

1. 序論 筆者は、前回シモーヌ・ヴェイユを題材としてレポートを書いた(以下参照)。 そこでは、神へと至る信仰の愛を「女性的なもの」として解釈した。しかし、信仰はあまりに深淵である。この現代において、全ての人が至らなければならない道ではない。そも…

萌え株に興味を持って各企業の関係を調べていた時に作ったメモ。

萌え株とはその名の通り、オタクコンテンツを作ってくれている企業を応援するために株を買うことです(詳しくはWikipediaを見てください)。それをやりたいな~と思ったときに各企業の関係を調べていたらなかなか興味深いものがいくつかあったので、そのメモを…

『ゴルギアス』における善と快の関係について

1.序論 本稿は、『ゴルギアス』を主なテキストとしながら、プラトンへの理解を深めることを最終的な目標として作成されたレポートである。本稿の目的は、『ゴルギアス』における善と快の関係性を明らかにし、どのような人間が最もよい存在なのかを考察するこ…

シモーヌ・ヴェイユにおける「女性的なもの」をめぐって ―力と愛の領域における女性の表象を捉える

〈序論〉 本稿は、フランスの思想家、シモーヌ・ヴェイユの思想における「女性的なもの」を探るために作成されたレポートである。したがって本論では、彼女が取り上げる女性の表象を追い、そこにどんな関連性があるのかを検討する。流れとしてはまず、ヴェイ…